2024/04/05 17:52

アクセサリーのチェーンが切れてしまった!

修理に持ち込んだけど、「 これは無理。合金(アクセサリー)でしょ? 」と断られるブランドは少なく無いと思います


ジュエリーだけを扱うショップでは、基本的にアクセサリーの修復は受け付けしません。

火を使うのが嫌だと、何かしらの管で連結させて完了。

チェーンの途中でサイズや色の違うコマが付いていた。とか、ありませんか?

また、テンションが加わったら外れてしまった。とか、ありませんか?


チェーンは、1つ1つのコマ で構成されて、1つ1つ溶接で繋がっています。

アクセサリーは製品にメッキ処理を行い、綺麗な色をつけています。

ジュエリーと同じ修復方法をとると、メッキが破損したり、チェーンが溶けたりする事態が発生します。

貴金属だと簡単に直せる加工でも、材質が異なるアクセサリーは、同じ方法が取れないのです。


切れた1コマだけを、連結管だけを、ピンポイントで溶接する事ができるのが、精密アーク溶接です。


写真のペンダントは、アジャスターに組まれたチェーンの1コマが切れて外れたものです。

物の耐久性は、質量が大きい方が強いので、アジャスター管の1つを925へ変更し、

精密アーク溶接することにしました。

精密アーク溶接は、

溶接で発生する熱が、対象の溶接ポイントへ集中するため、その他の部品やメッキが熱破損しません。

破断したチェーンの1コマだけ接合を可能とする「夢のような溶接方法」なのです


作業も、素手で摘んだまま可能です


文章では、どんだけ凄いことなのか解らないですが、

メッキ製品は、ロウ付(溶接)をする、溶接熱でメッキが破損し、再メッキが必要となってしまいす

破損したメッキを処理し、新たにメッキを行える状態まで整えてと、様々な工程が加わると、

修理代金が高コストとなってゆく理由です。


上の写真は真鍮製チェーンにメッキしている製品です

アジャスター付チェーンは、ブランドでオーダー企画されたアイテムで、

代替チェーンは存在せず、交換には我々が同じものを手作りしなければなりません。

チェーンのオーダー制作です

🟧 修復方法

上の写真の、チェーンと離れて置いてある管は925製です。

分裂してしまったアジャスター管を除去し、925製丸カンと入れ替えます

入れ替えた925製丸カンをアーク溶接すると完成です

下の写真は、溶接完了品です。右側の丸管が925製丸カンです。



上写真 入替連結完了

外れているのが、元の真鍮製丸カン。

付いている方が、925製丸カンです。

メッキの有無で光沢感が違います。メッキの方が光沢があります。

🟧 修理加工の注意点

連結は、各色の貴金属部品を使用します

銀色には、「925」 金色には、「K18/14/10」 ピンクは、「K18PK」

多少、サイズ、色、が変わる場合があります。再メッキは含まれないので、新品時の光沢感は出ません

新品時の光沢まで復活させるには、再メッキ加工まで行う必要があります

溶接費用は、商品ページをご参照下さい。追加部品は、地金種類・サイズ・形状によって異なります


オール925製品の場合は、商品一覧の925チェーン溶接をご参照くださ

K18、Pt900、の加工も可能ですが、追加部品代金が高額なため、現品確認見積が必要となります


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