2018/10/11 16:46
本日のご紹介:925製 TOM WOOD ピアス
【お修理依頼品】
・素材:925
・色:K18GP
・対象デザイン:写真のもの
◼︎ご依頼内容
その1 開閉がおかしくなった
ゆるい、ろっくしない
(開閉がブラブラ、閉じる瞬間の「カチッ!」がない)
その2 折れた
途中で破断
◼︎入庫状態(破損部分) その1のピアス
未破損時のカッチリ感は素晴らしい感触である
この絶妙なノッチ感のアイテムは余り見る事がない

しよう磨耗による擦れた傷とメッキが落ち
今回は片側調整、両方めっきを行います
何かしらの状況において歪み捻れの負荷が加わり角度がずれてしまっている
この製品は連結部分(可動部)が捻れると開閉の都合が非常に悪くなってしまう
押し潰してしまうと凹んでしまい、修理が効かないので注意
洗浄中、洗浄液の中に見えるものがピアスに付着していた異物
開いてしまっている方が修復依頼品
原因は「圧力による歪み」
何もしなくても「パカパカ」開閉し、ロックもしない
元に戻すのも極僅かな調整幅で行わなければならない
ダメージが大きいと直せない
◼︎入庫状態(破損部分) その2のピアス
これは遊んでいるのではなく、破断面を合わせ
どれだけ捻れているかの確認作業です

こうして見ると、捻れているだけに見えますが
中央付近で破断しています
◼︎修復完了(破損部分)その1のピアス
このデザインでは調整結果は写真では解らないですね…
ノッチ感は未破損時のレベルまでは戻る事が出来ませんでしたが、
「カチッ」とロックはするレベルに
外面は 研磨 + K18GP で 入荷時の傷は消滅
注意
925は磨くと製造上のクオリティが表面化するので、
生産品を全て出荷しているブランドはリフォームを行うと
巣が露出してしまうものもあります。
◼︎修復完了(破損部分)その2のピアス
右が破断したピアス
左が未破損・未処理のピアス
新たにめっき加工すると、未処理側とでは色違いが発生します
めっきは消耗品です。使用する毎に薄くなり、やがて無くなります
お直しをされる場合は、未破損側も磨きめっき加工をする事で、
両方が同じ色にする事ができます。
お困りの際は、お気軽にご相談ください