2017/09/13 10:39
本日のご紹介は
VivienneWestwood(ヴィヴィアンウエストウッド) 社製 SUZIE Eg(スージー ピアス)
◼︎ ご依頼内容 「 ピアスの曲がり と ORB の外れ 」
破損状態は
ピアス ポスト(芯)左右の歪み、ORBの脱落
+「 本体金具歪み 」です。
ポスト歪みのみ修正しても、台座部の歪み潰れによりパーツの設置ができない。
またパーツが浮き上がる。
何かで潰してしまったのようです。
■ 入庫時
ポストの歪み ペア
ORBの脱落
ORB脱落側本体の歪み
全体に 垢/皮脂/油分/ゴミの付着
■ クリーニング
・修復の障害となる付着物を除去します
※ 洗浄液へ ドボン!
※ 剥離とともに黄ばむ…
※ 剥離物
■ 付着不純物の除去
・クリーニング 完了
洗浄液 → 流水 → 乾燥
※ 付着物が除去され光沢も戻る
■ 歪み修正 と 固定
・ポスト 歪み修正
・台座 歪み修正 + スペース調整
・脱落ORB の 固定
【 作業内容 】
ピアスポストの修正は簡単に見えて、簡単ではありません。
素材により 修正可能なモノもあり、またその逆もあります。
「 元に戻して付ければいいんじゃん?えいっ! 」と素直に作業され「ポキッ」と折れた…
そんな経験をされた方もいらっしゃると思います。
VivienneWestwood社だけでなく、アクセサリー破断は元通りにはなりません。
低温キャスト製品は溶接はできません。ブラス /銅 製品 の 溶接/ロウ付 を行うのであれば、
それに準じる処置を順序立てて行わなければなりません。
低温キャスト製品が破断した場合の多くは、半田接合が行われます。
しかし半田による接合は素材により接合強度が大きく変化します。
その為、半田接合が行えるアトリエさんでも、
その加工が行われた案件に対し 保証無し の設定が多いです。
簡単に「 ふにゃっ? 」と曲がってしまったアクセサリーは 自己修復 はぜず、
購入店 または お修理屋さん へ 持ち込みましょう。
破断すると 「 直らない 」又は「 高額修理 」へ移行します。
「壊れた」「いつもと調子が違う」「形が変わった」「綺麗にしたい」と思ったら
購入店に持ち込み相談しましょう。
購入店、街のお直し屋さんで断られた際は、当社にご相談ください。