2017/09/07 20:38

ヴリルコンジャンクション 通販お修理 です。



本日のご紹介は VivienneWestwood(ヴィヴィアンウエストウッド) 社製 ショルダーバックの 金具修理です。


マテリアルは ブラス + ゴールドメッキ



◼︎ ご依頼内容は 「 ベルトの金具を直す 」 です。



 ショルダーベルトの一区間にORB金具を使用したモデル。

 ORB金具がベルトのバックルになったものは正規品で見たことがありますが、

 バックとして飾られているもは見たことがありません。



 入庫時

・D管と丸管の接合割れ

・ORB金具に多数の打痕痕跡


 「 ポキッ 」と接合部分が割れただけ。ですが、

 この修理は金具を一度バックから取外す必要があります。


 「 金具だけ溶接すればいいじゃな 」と思われる方も多いとおもいます。

 溶接とは繋ぎたい部分の金属を溶かして一体化するものです。

 金具に生地をつけたまま溶接した場合、生地はどうなるのでしょう?

 

 分解し、壊れた部分だけ同じように繋げるのなら、誰でもできる… 仕事ではありませんが、

 わざわざ取外して『 接合 + 鍍金 』を行いますので、

 可能な限り 接合強度確保 を行います。




■ バック 金具 分解


・バック から 金具を取外

・鍍金剥離

・金具の分解

ORB D管 丸管 を バラバラにする

・金具の再接合

ORB 接合面の調整

丸管の合口修正(製造時の不具合修正)

角度/位置を調整して半田接合

・再鍍金厚掛加工(下地、表地)





※ デザインが崩れないレベルで ORB と 丸管 の接合面積を増加

※ 丸管の合口ズレ、ORBとの接合時の丸管の向きを最適化

  打痕傷はかなり深いもので磨きでは消えず、

  鍍金加工でも薄れることはありませんでした。


■ 完成


・バックへ金具の留め直し



【 作業内容 】



 ORB金具へ丸管を僅かに沈めて半田固定しています。

 今回の強化修復で、接合面積は純正比で4~5倍確保しています。

 が、接合面積を増やしても、耐久性が4~5倍増加はしません。


 バック本体は全然使われていませんでしたので、

 購入後早期に破損されたのだと思われます。


 しかし モノ が 破損するには必ず 原因 があります。

 同じバックを購入して壊れるに使用される方も居られます。


 

 ご依頼品 へ 取扱注意事項 を添付して納品完了しました。



☆ ロジウム/金/ピンク/黒/ガンメタ 等、メッキにより他の色へ変更する事も可能です






「壊れた」「いつもと調子が違う」「形が変わった」「綺麗にしたい」と思ったら

購入店に持ち込み相談しましょう。


購入店、街のお直し屋さんで断られた際は、当社にご相談ください。